61 旦那・漬物漬ける
今年の秋は、家庭菜園の白菜と大根が大豊作。いつも食べきれなくってダメにしてるので、旦那が立ち上がった。
「漬物、漬ける!!」 と宣言。こりゃまた大きくでた。夏に作ったキュウリの漬物は、漬けていたことすら忘却の彼方、腐らせて小屋の悪臭のもとに…。大丈夫だろうか。
「漬け方わかんないから、お義母さんに教えてもらう!」
と、言うわけで借りだされたのが私の母。 可愛い義息子の頼みとあってワクワクしながら、旦那と仲良くお漬物講習会を開催。
私はというと… 蚊帳の外だ。その日は仕事で忙しく日曜だというのに職場へ。 まぁ漬物って作ってまで食べようと思わない人なので…お手伝いは勘弁してくださいまし。漬物は浅漬け以外漬けたことがありませんの。おほほ。
昔はよく漬物づくりの手伝いをさせられた。晩秋の木枯らしの中、大根を冷たい水で洗って干して…という作業を鼻水を垂らして…いや汗水垂らしてやったもの。 子供心に辛かったなんだかそれから漬物があまり食べたくなくなってしまった。
母の講習会から、大分たち、ごらんの通り上手に完成 出来上がった沢庵漬けとキムチ。漬けないくせにいの一番で私が試食。これがナカナカ美味。
うちの旦那って、ちよっと変わってる。ものすごく人見知りするのだ。初対面の人とは挨拶程度であとは無言。何時間たっても自分からは口を開かない。良く言えば寡黙で黙々と仕事をこなすタイプだが、うちの兄姉は未だにどう接していいか分からない様子。(お酒飲んでも無口な人ってどーよ。) そんな彼を見かねて母は一生懸命に会話を投げかけ続け、母とだけは普通に会話が成立するようになった。 旦那はお母さんが亡くなっているせいか、そんな私の母にとっても懐いている。(それでも無口だけど)
母はウチの仕事をよく手伝いに来てくれる。今回の漬物しかり、はたまた障子の張替えとか、ほうれん草の出荷とか。で、いつもその作業は旦那と一緒がいいらしい。
「アンタはいいから。」とのけ者にされている私。 なぜ
まあ、仲良いことは良いことだ。近い内に母に漬物もって報告に行かねば。喜ぶに違いない。